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硝酸性窒素処理 N-Free N

原理

触媒と還元剤を用いて硝酸性窒素を窒素ガスまで無害化処理します。

特徴

本システムでは、従来の生物法と比べ以下のメリットがあります。

  1. 生物法では処理できない排水も対応可能
    • 原水窒素濃度に制限なし(高濃度をそのまま処理可能)
    • 原水窒素濃度の変動に対応可能
  2. 希釈が不要で、反応速度が高いため、省スペース
  3. 二次廃棄物(汚泥等)は発生しない
  4. 処理したいときだけ稼動が可能(常時稼動は不要)

適用事例/検討事例

酸洗廃液処理 スクラバー廃液処理 半導体材料洗浄廃液処理 酸回収との組み合わせ処理 原子力関連施設廃液処理 排ガス処理廃液処理 冷却水廃液処理

酸洗廃液処理

金属酸洗廃液の適用事例です。硝酸とふっ酸の混酸廃液で、重金属が含まれています。
お客様既設設備で重金属とフッ素が除去された後に、F-Freeでフッ素、カルシウムを除去、
最後にN-Free Nで硝酸性窒素を除去します。

スクラバー廃液処理

NOxスクラバー廃液の適用事例です。廃液中に含まれる亜硝酸性窒素のみを処理し、その他の成分はお客様の総合排水処理設備で処理します。

半導体材料洗浄廃液処理

半導体材料洗浄廃液の適用事例です。
廃液中に含まれるシリカ分を除去し、その後硝酸を分解します。
ふっ素はお客様総合排水処理設備へ送ります。

酸回収との組み合わせ処理

酸回収との組み合わせ処理の検討事例です。
酸洗用のふっ硝酸をお客様設備で回収した後、その残液を対象に硝酸性窒素処理を行います。
残液中には高濃度の重金属塩類が含まれているのでそれを前処理で除去し、その後硝酸を分解します。
ふっ素はお客様総合排水処理設備へ送ります。

原子力関連施設廃液処理

原子力関連施設廃液の適用事例です。
お客様設備にて放射性物質を除去した後に硝酸性窒素処理を行います。

排ガス処理廃液処理

排ガス処理において発生する廃液の適用事例です。
お客様の既設設備において重金属除去後、亜硝酸、SS、COD、シアンの順に処理します。

冷却水廃液処理


冷却水廃液処理の検討事例です。
原水から硝酸を分離濃縮し、N-Free Nで処理します。一旦分離濃縮することで、小さな設備で効率的に窒素処理を行うことができます。
化学処理法は原理的に原水中窒素濃度が高い場合に適した方式ではありますが、窒素濃度が低い場合でも、下記のケースでは化学処理法のほうが好適です。

・生物処理にあたって生物毒性を有する成分が共存する場合(化学処理法は共存物の影響が少ない)
・負荷変動が大きい場合(化学処理法は負荷変動への追従が容易)
・排水の発生が連続的でない場合(化学処理法は必要なときだけの操業が可能)